うらろじ16本目富士吉田 東京屋製菓
当館のお土産や、お茶室のお菓子を手掛ける富士吉田市にある和菓子の老舗【東京屋製菓】
平成24年12月26日この日取材に訪れたのは、当館のお土産や、お茶室の和菓子などを提供して頂いている地元富士吉田市の和菓子屋「東京屋製菓」さん。この日は年末ということもあり、あわただしいなか、東京屋製菓中村 元代表にお話をお伺いしました。
創業は昭和初期から
「本日は取材を受けて頂きありがとうございます。早速ですが、東京屋製菓さんの開業はいつからですか?」
「私で3代目になりますが、もともとは八王子で修業した祖父が上野原で開業し、都留に移転、その後富士吉田に移転・和菓子製造卸を開始しました。富士吉田の営業はかれこれ70年くらい前です。【東京屋】という名前も八王子で修業した経緯から付きました。」
鐘山苑とは約40年
「お茶室のお菓子や、貴賓室のお菓子、またおみやげ処のお菓子など沢山の商品をご提供して頂いていますが、いつ頃から鐘山苑と取引が始まりましたか?」
「鐘山苑さんとは昭和50年ぐらいからのお付き合いです。当時は結婚式のお赤飯や引き菓子などをご注文頂いておりました。多い時で1日2000個も納品しなければいけない時もあり、朝早起きしてお赤飯を箱詰めしていました。1時間に300個ほど箱詰め出来ますので、2000個を納品するに当たり約6時間ほど。午前9時に納品するとして夜の3時頃から作業を始めていました。」
「中村さんは、家業を継ぐ事は意識していましたか?」
「はい。漠然とですが。大学に進学しましたが、忙しい毎日を見ていましたので。中退して家業を手伝うようになりました。」
平成11年店舗小売業開始
「開業当時から店頭販売もされていたのですか?」
「いえ。創業当時は製造のみでした。約12年前から店舗営業を始めましたが、正直和菓子は売れないと思っていました。ただ、鐘山苑さんに納品してきた実績もあり、徐々にですがお客さまも定着してきました。いままではお客様の感想を直に聞く機会はありませんでしたが、実際に店頭で販売してから、鐘山苑さんに宿泊したお客様、宿泊した方からおみやげを頂いた方などがご来店してくれるようになり、「美味しかったので買いに来ました」とお声をかけて頂いた時はとてもうれしかったのを覚えています。」
素材へのこだわり
「東京屋さんで使用している素材について教えて頂けますか?」
「ホームページにもあるんですが(笑)小豆、餡、お米、小麦粉など厳選した国産のものを使用しています。」
「地元、山梨県や富士吉田市の食材を使った商品等はありますか?」
「もちろんあります。みたらし団子や、カステラ、もろこし饅頭などです。富士吉田市で採れたミルキークイーンやもろこし、地元産の鶏卵も使用しています。和菓子のいいところは自分で創意工夫して、創作できる事なんですね。地元の食材を使ったカステラなどは開発に1年ほどかかりましたが、美味しいものが出来た時の喜びは大きいです。」
これからの目標
「このお仕事で何が一番つらいですか?」
「・・・・・うーん。あまりないけど、休みがあまりとれないところかな(笑)お客様に「美味しい」と言って頂けるのがこの仕事のやりがいですから。正直つらいと思ったことは無いかなぁ。」
「ところで、みなさん、お忙しいご様子ですが、今日は、何を制作しているのですか?」
「お正月のお供え餅を。鐘山苑さんに納品する鏡餅もありますよ。鐘山苑さんのはとても大きいので造るのも大変ですけど。(笑)お正月のお供え餅の注文ですが、毎年300件ほどご予約を頂いております。この時期は通常の和菓子作りと並行していますので、忙しいですね。」
「300件!すごいですね。・・・・・あの、大変失礼なんですが、こちらですべて制作されるのですか?鐘山苑に沢山のお菓子などを納めて頂いているので、もう少し大きな工場で制作しているのかと。」
「ええ。(笑)これくらいのほうが、回転率が早くて作業効率がいいんです。徐々にですが県外のお客さまも増えてきていますので、今後はインターネットなどを通じて幅広く展開していきたいです。工場も将来的にはもっと大きくしたいと思っていますよ(笑)」
「本日はお忙しい中ありがとうございました。」
2012年12月26日
※記事の内容は取材当時のもので現在とは異なる場合があります。
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富士吉田 東京屋製菓
山梨県富士吉田市竜ヶ丘1-1-27
TEL:0555-22-1547
営業時間 | 10:00~19:00 |
定休日 | 火曜日 |
駐車場 | 有 |
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