第16回俳句・川柳コンテスト入選作品発表
言葉で世界を描きとめた秀句、笑句の名作選
このコンテストは、宮下時雨氏(公益社団法人俳人協会山梨県支部支部長・日本現代詩歌文学館長振興会会員・ 山中湖俳句の館風生庵支援協議会理事長)の協力を得て、厳正な審査を執り行いました。 ※敬称略
俳句部門
金賞
富士よりの気流に乗りて岩燕
銀賞
月朧霊峰太鼓果ててより
大タ焼世界遺産となりし富士
銅賞
旅にでる親子揃ひの夏帽子
梅雨明の富士窈窕の裾を展べ
赤富士の想い出も詰め旅鞄
入選
露天風呂皆なたちあがる時雨かな
水音に寄りては離れ花筏
富士近き町が終点杏の実
新走り下戸もひとロ流地酒
朝富士に露をく花の名を知らず
翳す掌に源氏蛍の温みあり
耕しのまづ霊峰に一礼し
細波は富士を揺らせり秋の湖
母の歩に合わせ湖見る四葩かな
雪吊をいそぐ庭師の縄さばき
川柳部門
金賞
蕪村にも大観にもなる富士仰ぎ
銀賞
お互いにつっかえ棒の夫婦なり
妻画帳吾は句帖の富士の旅
銅賞
我が人生根気と元気今のんき
痩せとデブ入湯税は同じなの
クルーズのチラシ広げて船を折る
入選
舐めていた子供のカ借りている
富士を見て負けじと妻の朝化粧
赤富士に赤恥かかぬマナー良し
パート代富士に恋して貢ぎたり
保険金出たら今度は貴賓室
富士山はどの湯船にもついてくる
朝風呂で世界遺産を独り占め
赤富士をねらってみても又降られ
旅の幸富士と混浴鐘山苑
ジャンケンに負けて枕が夢と消え
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