第17回俳句・川柳コンテスト入選作品発表
言葉で世界を描きとめた秀句、笑句の名作選
このコンテストは、宮下時雨氏(公益社団法人俳人協会山梨県支部支部長・日本現代詩歌文学館長振興会会員・ 山中湖俳句の館風生庵支援協議会理事長)の協力を得て、厳正な審査を執り行いました。 ※敬称略
俳句部門
金賞
露就って朝富士見ゆるところまで
銀賞
来合はぜて浅間神社の大茅の輪
郭公が天辺で鳴く富士日和
銅賞
宿履きの馴染む散策朝の露
雪だるま昼の日射しに耐へてをり
富士を置く恵方へ向ふ太き道
入選
富士五湖をひと巡りして晩夏かな
旅路来て木屑を落とす啄木鳥かな
老鶯や礼しく受くる源泉水
秋澄むや素肌の富士が迫り来る
雪吊にひびきづめなる水の音
枝折戸に日のこぼしをり桐一葉
初富士や訛飛び交ふ霊天風呂
湿原は空を映して草紅葉
声もせで返す想ひや恋蛍
いとま乞ふ宿に名残りの弾時雨
川柳部門
金賞
文芸欄ついつい目のいく旅の宿
銀賞
ニ名様?三人ですと腹さすり
今さらに男見る目のない自分
銅賞
白髪染めしなくていいや富士を見て
妻旅行おれは留守番医者通い
もう無理だ最後の宿題この川柳
入選
忘れ物しても景色は忘れない
お喋りが楽しくて行く女旅
満腹といいつつ妻は箸置かぬ
旅するも気カ体カあと資金
いとこ会今度はみんなで貴賓室
富士に酔い美味美酒に酔いニ人旅
ハネムーン昔熱海で今はパリ
人格も財布の紐も緩む旅
富士仰ぎ今日一日は文化人
部屋番号忘れて孫に助けられ
お客様専用ダイヤル
0555-22-3168 受付時間 9:00~18:00