第19回俳句・川柳コンテスト入選作品発表
言葉で世界を描きとめた秀句、笑句の名作選
このコンテストは、宮下時雨氏(公益社団法人俳人協会山梨県支部支部長・日本現代詩歌文学館長振興会会員・ 山中湖俳句の館風生庵支援協議会理事長)の協力を得て、厳正な審査を執り行いました。 ※敬称略
俳句部門
金賞
芦屋根の富士を遥かに蝉時雨
銀賞
山開き幣真白なる御師の宿
富士桜肩に触れ来る親しさよ
銅賞
旅の宿湯の香うつろふ藍浴衣
もてなしの太鼓奏者の汗光る
霊峰の富士によりそふ雪椿
入選
晴朗の新茶幟りのはためけり
源泉の湯の花ゆらぐ別れ雪
万緑にしぶきあげるや桂川
笠雲と天蓋にして寒の富士
薫風やかきたてられし旅心
額縁の富士を肴に花見酒
夏富士へ空の大きく展けをり
新涼や足どり軽き旅の朝
白樺の狭間に雪の富士現るる
庭隅の一人静かや細き径
川柳部門
金賞
この景色この秀麗さ宿の財産
銀賞
嫁ボイン私ナインの野点風呂
金を取り銀もとったら銅しよう
銅賞
古希祝い富士に負けじと朝化粧
美人の湯首より上も浸かりたい
富士眺め贅沢覚えた子供たち
入選
湯船越し世界遺産と語り合う
この眺めせめて見せたや亡父と亡母
賑賑しビンゴ射当てた娘の破顔
お目当ては富士と地酒と地場の旬
白富士に教え乞いたし化粧法
富士を見て思わず一句が出てこない
清貧に生きてひととき奢る宿
失敗を笑顔で話し合える仲
富士姿心に映し持ち帰る
鈍行の膝に広げる草団子
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