第21回俳句・川柳コンテスト入選作品発表
言葉で世界を描きとめた秀句、笑句の名作選
このコンテストは、宮下時雨氏(公益社団法人俳人協会山梨県支部支部長・日本現代詩歌文学館長振興会会員・ 山中湖俳句の館風生庵支援協議会理事長)の協力を得て、厳正な審査を執り行いました。 ※敬称略
俳句部門
金賞
赤富士やまだ消へ残る白き月
銀賞
すすき野を抱いてねむる富士の紺
蜩を聞きつつ抹茶戴きぬ
銅賞
かつら𣘺せせらぎを聴く蛍狩り
不如帰声降りそそぐ露天風呂
道の駅富士の冷水戴きぬ
入選
トンネルを抜けて甲斐路の春田かな
水澄みて湖面に映ゆる逆さ富士
片言の日本語と富士螻蛄鳴けり
無人駅迎えるものは蝉の声
大富士を一望にして桜から
霜厚き妣の故郷遥か富士
乾杯す宿の揃ひの浴衣かな
五年ぶり宿のぬくもり雪の富士
川霧にたたずみ眺む母娘かな
秋蝶に案内されてめざす宿
川柳部門
金賞
この笑顔赤富士のためとっておく
銀賞
太鼓の音お腹のボクも踊り出す
じじの古希孫が当たった夢まくら
銅賞
飲めないが座持ちのよさで人にもて
出不精も背中おされる旅雑誌
錆びついて離れぬ釘に似た夫婦
入選
富士抱き天空風呂の波立たせ
道の駅我が足酷似の大根買う
途中下車足湯に饅頭旅最高
富士に酔い夜桜に酔い夢心地
老夫婦旅に目覚めて今青春
散策はこもれび庵と甘酒で
富士見えただけで得した気分かな
鐘山の太鼓のひびき富士ゆらぐ
セーターをピンクに変えて春の旅
極楽や上げ膳据え膳湯から富士
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