第22回俳句・川柳コンテスト入選作品発表
言葉で世界を描きとめた秀句、笑句の名作選
このコンテストは、宮下時雨氏(公益社団法人俳人協会山梨県支部支部長・日本現代詩歌文学館長振興会会員・ 山中湖俳句の館風生庵支援協議会理事長)の協力を得て、厳正な審査を執り行いました。 ※敬称略
俳句部門
金賞
赤富士や裾野広げておもてなし
銀賞
富士涼し夜は一列に灯を綴り
大富士の裳裾に並ぶわらぼっち
銅賞
木々の間に切り絵めきたる五月富士
湯に掬ふ落花や風の心地よし
秋の富士背筋正して拝しけり
入選
あかときの旅寝をさます不如帰
雪の富士見んとてかよふ宿のあり
一夜明け全容現ず雪解富士
餅花の揺れの華やぎ富士の宿
蛍火の深さに居りぬかつら𣘺
梅雨明けや棚田に映ゆる逆さ富士
新緑や山路たどりし富士の宿
借景を納め静もる雪の庭
一夜明け白銀と化し宿の庭
大富士の雲を呑み込む五月鯉
川柳部門
金賞
赤富士や母の笑顔が旅みやげ
銀賞
旅行くもケチケチ夫で楽しめず
あこがれの貴賓室での昼寝かな
銅賞
贅沢もたまにはいいね口癖に
春の雪延泊決めて一等賞
宿泊費その上をいく土産代
入選
思い出と増した体で帰路につく
赤富士と競い勝負の紅を引く
湯に浸かり他人見て明日からダイエット
北斎の赤富士思う宿の窓
川柳を作って旅にまた興ず
まずは富士食べて寝て起きやはり富士
赤富士を見たくて余生夢託す
干からびたはだに浸み込む富士見の湯
富士眺め何と小さな悩み事
赤富士に今日も出会えた運の良さ
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