第18回写真コンテスト
入選作品発表
美しく刻み込まれた思い出たち
鐘山苑フィオーレホールに於いて、伊奈喜久草氏(富士フィルム東京販売審査担当)
の協力を得て、厳正な審査を執り行いました。
最優秀『ありがとうの旅』相馬 有作(愛知県安城市)
鐘山苑に「ありがとうの旅」3組のご夫婦が集いました。‘年輪を重ねる’という言葉がありますが、結婚してからの年数(年輪)を見事にビジュアル化した作品です。それも5月としては非常にすっきりして、残雪に輝く富士山を借景にしての姿です。晴天、富士山の良いたたずまいを生かしたアイデアが優れております。フレミングを多少狭くしてシャッターを切っていると思いますが、周囲の環境をあまり入れずに人物と富士山に絞ったこの1枚が貴重な記録になりました。さらに年輪を重ねて「鐘山苑」でのこのシーンを期待します。
推薦
『すばらしい紅葉の庭園』矢後 秀子 (神奈川県南足柄市)
「ホテル鐘山苑」の広大な庭園は、四季それぞれの素晴らしい景観で訪れる方々の目を楽しませてくれます。その中で晩秋の紅(黄)葉は特に印象が強いものと思います。この作品はやや高いカメラアングルで、ロングショット的に撮り、風景的な画面構成画になっていますが、その中に紅葉を愛でる人を上手く取り込んでいます。紅葉が主役、人物は脇役という組み合わせであり、見せ場をキッチリと作り出したフレミングは的確な判断です。
『喜びを絆で表す世界遺産』原木 千歌 (静岡県静岡市)
撮影の時は世界文化遺産登録を願ってでしたが、応募から入賞に際しては登録を喜んで、になりました。人間ピラミッドで富士山を作りましたが、そこには集う人たちの絆の組み合わせがあり、世界遺産登録を願う心につながっています。素直な発想と良い表情、ポーズがあってこそ、このように何かちょっと変わったことが成功につながったと思います。画面を子細に見るとお父さんの後ろに子供がかくれている様子が微笑ましい点です。
特選
『夢中 お祭り大好き』戸塚 英和 (静岡県焼津市)
夏祭りのボールすくいに一生懸命になっている子供たち。取れそう・・・あ、落ちてしまった、このシーンを撮っているフォトグラファーも思わず力が入るかもしれません。特定の子供に狙いを絞るというより、俯瞰のカメラアングルで広い範囲をフレミングすることにより、その場の楽しそうな盛り上がりの雰囲気が伝わってきます。
『至福のとき』藤井 応周(神奈川県横浜市)
そっと手を添えてもらって字(○?)を書いている楽しそうな表情ですね。恐らくご病気で動作が多少不自由になった、でも回復して筆が使えるようになった、それが‘至福のとき’と想像します。後ろで心配そうに見ているのはお孫さんでしょうか。良い作品というのは直接的な説明の部分がなくとも鑑賞者に思いが伝わってきます。
『気合を込めて』長尾 紀夫 (岐阜県加茂郡)
「鐘山苑」では旅のおもてなしとして霊峰太鼓が演じられます。和太鼓の響きに心を揺さぶられますが、カメラに収めて旅の記録とする方も多いでしょう。色々な撮り方がありますが、この作品は一人の演者に的を絞り迫力を出しています。シャッターチャンス良し、また照明の色光を上手く取り入れ幽玄味につなげています。
入選
「卒寿祝」笠原 京子(東京都江戸川区)
「真摯」藤井 道郎(神奈川県横浜市)
「この指と~まれ!! 」香取 祐見子(埼玉県新座市)
「広いロビーで戦闘開始」矢島 幸子(神奈川県川崎市)
「冷たくて
気持ちいーい!!」石川 裕美子(神奈川県横浜市)
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