第19回写真コンテスト
入選作品発表
美しく刻み込まれた思い出たち
鐘山苑フィオーレホールに於いて、伊奈喜久草氏(富士フィルム東京販売審査担当)
の協力を得て、厳正な審査を執り行いました。
最優秀『来年も3人で来ようね。』川瀬 一平(東京都三鷹市)
心地よい薫風が感じられる鐘山苑の庭園に鯉のぼりが青空を泳いでいます。それを見つめるお腹の大きい女性の姿があります。ご主人がカメラに収めたのだろうと思いますが、これから生まれるお子さんを加えてファミリーが広がることへの期待がこもっています。鯉のぼりの翻り方や奥さんの視線のとり方などグッドシャッタータイミングであり、構図もキッチリとしていますが、なんといっても画面全体から受ける家族愛と言ったものに感銘を受けます。
推薦
『じぃじ笑わせないで』平野 真美子(千葉県富津市)
鐘山苑ではお抹茶を飲むチャンスがあります。お孫さんにとっては恐らく初めてのことでしょうか。画面から一つの物語が浮かび上がってきます。おじいちゃんは苦虫をかみつぶしたような表情をしていますが、恐らく”苦いぞ~”と言っているのかも。右側のお譲ちゃんは茶碗で顔が隠れていますが、その下には”じぃじ笑わせないで”の表情があるのでしょうか。お正月の楽しいひとときです。
『2つの世界遺産』鈴木 隆(埼玉県狭山市)
夕闇に浮かぶ富士山の端麗な様子、一方は「鐘山苑」の庭園に設けられたイルミネーションによる富士山、両者が対になって美しい”2つの世界遺産”になっています。肉眼でそこに見えたから撮ったのでしょうが、美しい描写の写真にするのはそれなりの工夫が必要です。先ず時間帯の選択があります。富士山のトーンが完全につぶれていないこと、イルミネーションが映えることの両立です。そして良い構図でまとめてあります。
特選
『太鼓と花火』栗山 暁子 (茨城県龍ヶ崎市)
夏の夜に屋外で演じられる”霊峰太鼓ショー”と、背後に上がる花火とを見事に連動させて画面に取り入れてあります。連動~それは組み合わせは妙ですが、霊峰太鼓と花火それぞれが良いタイミングのときにシャッターが切られています。程よい広がりの中に夏の夜の華やかで迫力のある雰囲気が満ちています。
『春、競演』野崎 美奈子(神奈川県相模原市)
「鐘山苑」の庭園は四季それぞれに美しさが満ちています。特に春には華麗という光景が繰り広げられます。この作品のシーンはどれとどれが競演というのではなく、部分的、或いは全体としてなど色々な見方ができます。但し写真的な構図としては、中心にある色の濃い枝垂れ桜を主役にして、周囲に脇役をバランスよく配置しています。
『書き初め』山室 幸恵(東京都多摩市)
記念写真スタイルの作品かもしれませんが、生真面目な表情や硬いポーズが意味を持っています。それぞれが"世界平和""楽"という書き初めを仕上げた達成感が表れています。背景の模様は何でしょうか?偶然にもそうなったのでしょうが、ちょっとした変化を出しています。「鐘山苑」ではあまり行われなくなっている伝統行事を経験させてくれます。
入選
「無題」小野 純子(静岡県磐田市)
「じじ妖怪だ
逃げろ!!」高橋 友里(東京都多摩市)
「三世代
幸せなひと時」吉門 靖徳(神奈川県秦野市)
「吉」は正確にはつちよし
「和やか
和太鼓交流」青木 修(静岡県袋井市)
「元気な赤ちゃん
生まれますように」早田 法子(埼玉県入間市)
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