第20回写真コンテスト
入選作品発表
美しく刻み込まれた思い出たち
鐘山苑フィオーレホールに於いて、伊奈喜久草氏(富士フィルム東京販売審査担当)
の協力を得て、厳正な審査を執り行いました。
最優秀『私と富士山の友達の輪』見上 優奈(東京都板橋区)
お嬢ちゃんは両手で大きな輪を作り、その中に冠雪のある富士山の美しい姿をどんと入れました。本当に”友だちの輪”ですね。感情のこもったアイデアを良い写真テクニックで生かしてあります。外を背にして窓際での撮影のため表情が暗くなります。そこでフラッシュ一発、富士山との明るさのバランスが取れています。そして必要な部分だけを画面に入れたキッチリとしたフレーミングがあります。でもテクニック以前の問題として、撮り手~受け手の息がぴったり合ったことが良い結果に結びついたのです。それがお嬢ちゃんの表情に出ています。
推薦
『富士と夕陽の輝き』真辺 信江(神奈川県藤沢市)
「鐘山苑」から四季それぞれの富士山の眺望が楽しめます。その中で冬は空気がきりっと澄み、富士山自体も冠雪があり、特に美しい姿が見られます。9階の窓から夕陽に輝く富士山が視野に入ってきた、そのチャンスを逃さずにグッドタイミングでシャッターを切った一枚です。画面手前側は畑でしょうか、夕陽の美しい反映があり脇役となって富士山の部分を引き立てています。使用機材との関係ですが、広角での描写が良かったということです。
『夏の思い出』小池 宏幸(山梨県西八代郡)
夕食前のひとときでしょうか、夏の夕刻にお庭を散策。浴衣を着て、手には団扇を持つお嬢ちゃん二人の可愛い姿がカメラに収まりました。日常的な雰囲気とは別の正に”夏の思い出”の記念ですね。まだ背の低いお子さんに対して、高い位置からのカメラアングルで撮ってありますが、これは「鐘山苑」の美しい庭園にある渓流を背景にしようとの配慮から来たものと思います。これも思い出の一部を作っています。
特選
『さあ、勝負だ!』吉浦 尚美(神奈川県横浜市)
おにいちゃんとお孫さんでトランプ遊びが始まります。先ずプレーの順番を決めるじゃんけんでしょうか。その瞬間をグッドシャッターチャンスで捉えました。高い位置から引きがあまりない場所で、プレーヤーの楽しそうな表情と動きを入れるために、フレーミングやカメラアングルを細かく調節したことがうかがわれます。
『にらめっこ』山口 卓夫(茨城県小見玉市)
”だるまさん、だるまさん、にらめっこしましょ笑ったら負けよ、あっぷっぷ”、こういうわらべ歌が頭に浮かびました。浴衣姿の男の子3人は兄弟、友だち?2人が一生懸命にらめっこしていますが、右の1人はにらめっこではなく、百面相的です。この組み合わせの様子が本当に面白いですね。これも楽しい夏の思い出でしょう。
『子の恩返し お礼の拍手』細野 昌一(山梨県北杜市)
細野 昌一(山梨県北杜市) 別の応募作品や補足説明によると、このファミリーはおばあちゃんの卒寿(90歳)を祝ったようです。おばあちゃんはそれに対して拍手で応えているということ。足腰不自由のため車椅子生活でも、全身が発するのは矍鑠としたお姿です。特に演出をしないストレートな記念写真ですが、内容に見合っています。偶然かもしれません背景もがいいですね。
入選
「雨でも楽しい!」山田 祥司(神奈川県横浜市)
「初孫に祝ってもらって」中村 明美(埼玉県三郷市)
「夕景」鈴木 朋人(東京都国立市)
「初めての浴衣で♪」土士田 彩(神奈川県横浜市)
「初冬の鐘山の里」清川 洋美(神奈川県川崎市)
お客様専用ダイヤル
0555-22-3168 受付時間 9:00~18:00