第21回写真コンテスト
入選作品発表
美しく刻み込まれた思い出たち
鐘山苑フィオーレホールに於いて、伊奈喜久草氏(富士フィルム東京販売審査担当)
の協力を得て、厳正な審査を執り行いました。
最優秀『鐘山苑サイコー!!』吉門 靖徳(神奈川県秦野市)
従兄弟7人が揃ってジャンプ!当然のことながら7人は年が違いますが、皆が15回目に元気に揃っての行事、言葉で書くと簡単ですが実際には中々大変なことでしょう。このシーンは記念写真には違いありませんが、構成力と写真テクニックが優れています。最年少の人を中心に置き、飛び上がってV字形になった瞬間をローアングルでパチリ、15年目達成のVictoryですね。シャッターを切ったのは誰かに頼んだのでしょうが、受け手の笑顔は正にグッドシャッタータイミングです。16年目、17年目も元気で勢揃いを期待します。
推薦
『過ぎし日を振り返り
還暦を祝う父と母』小川恵子(千葉県船橋市)
庭園は紅葉の真っ盛りですね。そこを静かに散策する還暦を迎えたご夫婦の姿があります。作者はなぜ後姿を捉えたのでしょうか。還暦まで長年苦楽を共にしてきた年月の経過が込められ、更にこれから第二の人生を健康で歩んで行ってもらいたいという思いの表現でしょう。お母さんはピシッと、一方お父さんはやや着流し的という組み合わせですが、こういった点も微笑ましい姿と思います。
『来年も撮りに来ようね!
お父さん』梶本 保子(東京都練馬区)
早春の鐘山苑庭園に梅が咲いています。それを88歳の矍鑠としたお父さんが多分レンズ付きフィルムでパチリ。その姿を娘さんが"来年も撮りに来ようね"という長寿を願う思いを込めて撮ったのでしょう。写真作品として構図的に良くまとまっていますが、やはり根底には親子の絆が感じられます。お父さんはなぜ娘さんの、恐らくデジタルカメラで撮らなかった?レンズ付きフィルムは扱いが簡単で、その場ですぐ撮れます。
特選
『紅葉狩り』小池 美穂(山梨県西八代郡)
秋雨が降っているようですね。効用は晴天なら輝きの美しさがありますが、雨ならしっとりした雰囲気になります。傘をさし歩むお嬢ちゃん二人、仲の良い姉妹でしょうか。特別に強く主張する内容ではありませんが、そこには良いひと時が流れています。画面構成として、背景と人物の組み合わせが良いバランスになっています。
『夕暮れの富士』森岡 和代(神奈川県相模原市)
世界文化遺産の富士山の端麗な姿は、どなたでも頭の中にイメージとして存在しているでしょう。問題はそれが現実のものとなるかどうか。2月19日夕刻、積雪の富士山が目の前にありグッドチャンス、作者はそれを的確な写真テクニックで作品としてのこしました。手前にイルミネーションを脇役として入れ、きっちりとした構図で美しい光景になっています。
『あれから50年』鈴木 真知子(静岡県袋井市)
"あれから50年"~画面に写っている方から想像すると、小学校卒業から50年の同窓会でしょうか。皆さんお元気そうでくつろいだ表情が揃っています。良い記念写真になった点が二つあります。整然と並ばずにラフな姿での集合にしたこと、もう一つは背景です。人物に対してうるさくならず、何か意味ありげな背景ですね。
入選
「初夏の清流」鈴木 正伸(静岡県沼津市)
「一生懸命見守る
父と叔父」山室 幸恵(東京都多摩市)
「貴賓室に白寿の
花が咲く」今泉 利一(愛知県豊橋市)
「景色もいいけど
私も撮ってね」原 もも子(千葉県柏市)
「3才の冬」原田 裕季子(東京都世田谷区)
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