第22回写真コンテスト
入選作品発表
美しく刻み込まれた思い出たち
鐘山苑フィオーレホールに於いて、伊奈喜久草氏(富士フィルム東京販売審査担当)
の協力を得て、厳正な審査を執り行いました。
最優秀『桜にバンザイ!』稲垣 泰代(静岡県浜松市)
咲き誇る桜花の下でほほ笑むお二人、カメラに収めたフォトグラファー、共に“桜にバンザイ!”でしょう。花の中でもさくらは単に美しいというだけでなく、魔力というか人々を引きつける力が大きいと思います。パッと咲き短期間で散る、その中で満開の時期に合い、庭園に出て撮ることになりました。単に記念写真的に撮るも良し、ですが作者は一工夫してより見応えがあるような内容に作り上げました。高い場所を選び俯瞰のカメラアングルでの画面構成により、主役人物と脇役花の関係がキッチリと定まりました。
推薦
『親子3所帯夫婦
めでたく「5」つき記念』原田 宏子(神奈川県秦野市)
記念写真を敢えて定義すれば“後々の思い出に残しておくもの”となるでしょう。必要な人物の顔が揃えば目的は一応達成するでしょうが、ちょっと物足りません。そこで一工夫したのがこの作品です。紙三枚に書かれたメッセージが加わり、生き生きとした内容になっていますね。写真の価値は大きいです。今後もお元気で、「鐘山苑」で親子3所帯夫婦の次の記念写真を。どんなアイデアが出るのでしょうか。
『おもてなしの
イルミネーション』吉浦 博(神奈川県相模原市)
鐘山苑の敷地内に入ると先ず美しいイルミネーションが出迎えてくれます。宿泊の記念に、また写真作品としてカメラを向け、バランスのとれた1枚となりました。夜空に浮かぶという点から肉眼での印象は強いのですが、写真的には案外難易度が高く、この作品では次の点が好結果に結びつきました。先ずフレーミングをイルミネーションと背景の樹木だけに絞ったこと、もう一つは露出の点です。カメラまかせかもしれませんが結果良しです。
特選
『躍動』
的場 ヒサ子(大阪府八尾市)
毎夕に従業員による霊峰太鼓ショーが開かれ、和太鼓の勇壮なリズムがロビーに響き渡ります。その躍動感を画面に取り込みました。躍動を表すには色々な手法があります。一人の演者に迫るものも一つの方法ですが、作者は横位置を選び全体が発する熱気から躍動を取り出しました。画面中央で太鼓をたたく部分が画面構成上の主役となり、全体を引き締めます。
『細流亭4号館の洗面所から
見えていた富士山』多田 隼人(兵庫県姫路市)
富士山が見える限界は、北では福島県、南は和歌山県と言われています。しかしそれは何とか見えるということ。画題の場所からは、山頂付近にちょっと雲がかかった冠雪の端麗な富士山が眼前にどんと望めます。作者はこのチャンスをオーソドックスな手法でカメラに収めました。いつ見ても飽きない富士山の姿です。
『ジィジ「ナニ書いたのかなぁ~?」ホノカ「あのね うちゅうじんだよ!」』原田 大樹(神奈川県秦野市)
正月の書初めのシーンですね。ちょっと長い画題ですが、そのままズバリおじいちゃんとお孫さんの会話の状況が分かります。フォトグラファーからのリクエストでしょうか、周囲から余分なものをカットして、掛け合い漫才のような場を設定したのがグッドアイデアになっています。よい記念になりますね。
入選
「秋の思い出」小池 宏幸(山梨県西八代郡)
「また来ようね!」仲井 さおり(千葉県柏市)
「親子三代鐘山苑」村上 小夜子(東京都東大和市)
「八十八歳!重なる笑顔、
いつまでも」梶本 保子(東京都練馬区)
「笑顔」渡井 武子(神奈川県相模原市)
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