第24回写真コンテスト
入選作品発表
美しく刻み込まれた思い出たち
鐘山苑ガーデンテラスに於いて、伊奈喜久草氏(富士フィルム東京販売審査担当)
の協力を得て、厳正な審査を執り行いました。
最優秀『泊まった数だけ思い出が・・・』矢島 瑠李子(神奈川県相模原市)
大変ユニークな面白い集合写真ですね。その場の楽しい雰囲気が伝わってきます。私たちは何かの節目に記念として集合写真を撮ります。入学式や卒業式などのかしこまったもの、それはそれで価値がありますが、ファミリーの「鐘山苑」で楽しい集いの記録に一工夫がありました。38回の方がどんと中心に位置し、その手前に第1回若葉マークの赤ちゃんを配するなど、写真的な構図も中々のものです。見上げるカメラアングルですが、これはカメラを下に置いてセルフタイマー撮影?結果として9名がピラミッド型になり安定感があります。
推薦
『きゅうりもトマトも冷たくて美味しい!僕もう一つ!』吉住 淑子(東京都小金井市)
時は8月の下旬~未だ残暑厳しい時期です。その中から涼しい雰囲気を引き出しました。「鐘山苑」に冷しトマトときゅうりを食べる場が設けられ、姉と弟でしょうか引き寄せられています。その可愛い様子をグッドシャッタータイミングで、そして周囲を程よく取り入れた画面構成でまとめてあります。メイン部分(この場では子供の表情や仕草)に対して、脇役として庭園の一部をさり気なく取り入れ、良いスナップショットになりました。
『晩秋模様』
山本 和夫(静岡県裾野市)
「鐘山苑」の庭園には四季それぞれの美しさがありますが、この作品に取り上げられた敷き詰められた紅の落葉は本当に魅力的だと思います。この状況の選択としっとりとした光線状態の組合せが出発点ですが、それをさらに良い写真テクニックが支えています。やや俯瞰のカメラアングルとメイン部分に絞ったフレーミングにより印象が強くなっています。そしてぴったりした露出設定、確実なピントで締めくくっています。
特選
『調子乗っちゃってぇー』小林 春美(山梨県山梨市)
画面には面白いポーズをした年配のご婦人が写っており、一見では普通の記念写真と思われます。ですが作品の添付のお手紙によりますと、対象は作者の母上で不治の病で療養中とのこと。普段は車イス移動ながらこの写真撮影の時は、はしゃいだ姿をご自身でとられたようです。この時作者、母上の心内は万感こもごも至るということであったと思います。
『還暦の乾杯を赤ワインで』成井 美貴(神奈川県愛甲郡)
還暦の美女二人の乾杯のシーンです。ワイングラスを中心にして両側に人物、背景はオープンキッチン的な場という画面構成は中々凝っています。また画題に”赤ワイン”というフレーズを入れていますが、これも還暦を赤を結び付けたものでしょう。赤頭巾、赤いちゃんちゃんこは時代遅れでしょうか。良い記念になる一枚です。
『晴れの日』伊藤 恵子(千葉県船橋市)
威儀を正した姿のカップルがカメラに向かっています。”晴れの日”という画題から察すると「鐘山苑」で婚礼、披露宴が行われたのでしょうか。この画面を見た方々が心内に祝福の念を抱くように、オーソドックスな手法でキッチリと撮ってあります。作者は特に表情についてシャッターチャンスに気を使ったと思います。
入選
「『77才』デース」原田 嘉子(神奈川県座間市)
「とびっきりの笑顔」三村 光子(東京都青梅市)
「錦鯉もお出迎え」河野 邦子(埼玉県越谷市)
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