うらろじ33本目河口湖 シルバンズ/富士桜高原麦酒
最良のドイツビールが生まれる場所
既に夏日となった所も多い今年。暑い季節にプハ~ッと飲みたいのは"やっぱりビール!"という方も多いのではないでしょうか。今回のうらろじ探訪では、これからやってくる暑い夏にピッタリのクラフトビール"富士桜高原麦酒"を提供されているレストラン「シルバンズ」さんをご紹介させていただきます。
ビールの原料はそれぞれの国によって異なった使い方があります。日本では酒税法により、麦芽・ホップ・水のほかに副原料として、米・とうもろこし(コーン)・でんぷん(スターチ)糖類等を使用することができますが、富士桜高原麦酒ではドイツのビール純粋令に則って丁寧に造られるジャーマンスタイルのビールにこだわっています。"ビール純粋令"という言葉、初めて聞くという方も多いでしょうか。それは食品に関する法律としては世界最古という現在でも有効な法律で、"ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする"と定められています。5世紀を経た今でもドイツ国内の醸造所の多くは、これを指針としてビール造りを続けており、このビール純粋令によってドイツビールの品質が支えられています。富士桜高原麦酒でも伝統的なドイツの製法を継承し、日本にいながらも楽しめる本格ドイツビールを醸造してくれています。さらに、水は富士山から十数年の歳月をかけて湧出する貴重な天然水「ふじざくら命水」を利用。ドイツ仕込みの技術と日本が誇る美味しい水の組み合わせによって、ここにしかない旨いビールが生まれます。さて、では富士桜高原麦酒はどうやって造られるのでしょうか?
"富士桜高原麦酒はどうやってできるの?"
① 麦芽を粉砕する
富士桜高原麦酒では原料の麦芽は全てドイツから直輸入。このまま食べてみても香ばしくてなかなか美味しいです。粒の大きさはビールのタイプにより異なります。
② 糖化
仕込み釜に粉砕した麦芽と温水を加え、適度な温度で管理すると麦芽の酵素の働きででんぷん質は糖分に変化。糖化液の状態になります。これで甘い麦汁に。
③ 濾過
きれいな麦汁をとるために、粉砕された殻を沈殿させ、殻でできた濾過槽で麦汁を搾り出します。
④ 煮沸
搾り出された麦汁にホップを加えて煮沸することで酵素の働きを止め、雑菌等の熱処理をし、苦み香りを溶かし出します。ホップには殺菌効果があり、ビールタイプにより数種類を使用します。
⑤ 分離
遠心分離によって凝固物やホップのかすを分離。澄んだ麦汁ができます。麦汁はそのあと酵母が活動しやすい温度まで冷却されます。
⑥ 発酵
発酵タンクに移し、ビール酵母を加えて発酵させます。麦汁の糖がアルコールと炭酸ガスに分解されます。若ビール誕生の瞬間です。
⑦ 貯酒
発酵タンクから貯酒タンクに移送されると、低温で熟成・貯蔵されます。ここでは温度管理と糖度チェックが大変重要となります。
⑧ 瓶詰め・樽詰め
殺菌洗浄された充填機で瓶詰め・樽詰めが行われ、完成!!
大手ビール会社での製造方法とは違い、クラフトビールは酵母を濾過も殺菌もせずに製品化されるので、生きたまま体内に吸収され、整腸作用や美肌作用があるという嬉しい効果も♪その分、賞味期限は短めですが、それは香りが良い新鮮なビールだからこそなのです。
【シルバンズで飲める富士桜高原麦酒の本格派ビール】
Pils〔ピルス〕:世界で最も愛されるビール
Weizen〔ヴァイツェン〕:女性でも飲みやすいフルーティーな香りと上品な味
Rauch〔ラオホ〕:日本ではほとんど味わえない燻煙ビール
Schwarz Weizen〔シュヴァルツ ヴァイツェン〕:キレと甘芳ばしさが共存した黒ビールの新しいスタンダード
※レストラン「シルバンズ」は2022年5月8日(日)を持ちまして"閉店"となりました。ビール醸造は継続しております。
こうして生まれた富士桜高原麦酒はいずれも、国内最大のコンテスト「アジア・ビアカップ」や「ワールド・ビアカップ」など、世界的な数々の大会でも高い評価を獲得しています。それは決して当たり前のことではなく、醸造士のみなさんのビールに対する熱い想いがあってこそです。世界に認められたそんな素晴らしいビールと、その出来立てビールにぴったりの老若男女に受け入れられる多彩なメニューをレストラン「シルバンズ」ではお召し上がりいただけます。8mの吹き抜けが清々しいダイニングホールや愛犬と一緒に食事を楽しめるテラスなど、座席数は約200席。レギュラーメニューに加え、その季節の旬の素材や、地元の有機野菜を彩ったオリジナルの創作メニューが並びます。年間を通して一番人気なのがパルメザンチーズのリゾット。目でも舌でも楽しめる一品です!また、敷地内にはイングリッシュガーデンもあり、季節ごとに様々な花も楽しんでいただけます。広大なガーデンを利用して1日1組限定で結婚式もできるそう。オリジナリティ溢れるカジュアルな結婚式ができそうですね!
日本では1994年の規制緩和によってビールの製造免許を取得する際に必要な年間最低製造数量の基準が2000キロリットルから60キロリットルとなり、さらにはアメリカでのクラフトビールブームの煽りを受けてここ数年徐々にクラフトビール熱が上がっています。「より美味しいビールを飲みたい」というお客様の声の高まりと共に、富士桜高原麦酒のネット販売も人気ですが、"仕事帰りに美味しいクラフトビールと料理を楽しみたい!"という方に朗報!!富士桜高原麦酒の直営店「BeerBar 富士桜 Roppongi」が今年の3月に六本木にオープンしました。都内の方はより気軽に富士桜高原麦酒を飲む機会が増えますね。
BeerBar 富士桜 Roppongiについての詳細は >>>こちら
これからますます幅が広がっていきそうなクラフトビールの世界。歴史をさかのぼってみると、古くはメソポタミア文明においてもビール造りの模様が楔形文字で記述があるというから驚きです。古くから人々に親しまれてきたビールはこれから更に需要が高まっていきそうです。今回ここでご紹介した4種類のビール以外にも各季節に発売される限定ビールもありますし、新しいビールの開発や賞味期限の延長技術などその時代に合わせた富士桜高原麦酒での新しい試みから今後も目が離せません!!
2016年6月17日
※記事の内容は取材当時のもので現在とは異なる場合があります。
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