うらろじ43本目河口湖 レストランマルシゲ
アットホームなステーキレストラン
当館から車で20分ほどの場所にある河口湖。言わずと知れた有名な観光地なので、当館にご宿泊のお客様も多く足を運ばれるスポットです。それゆえ、湖畔周辺は飲食店も数多く存在。
山梨県の郷土料理「ほうとう」を提供している店舗も多いエリアですが、今回ご紹介するのは"知る人ぞ知る"、まさにこのうらろじ探訪のコンセプトにピッタリのレストラン「マルシゲ」さんをご紹介させていただきます。
お話を伺ったのは、レストラン「マルシゲ」の創業者である古屋重哉さんと絹子さんご夫妻。創業は昭和45年とのことなので、長い期間お客様に愛されている洋食中心のレストランです。住居も兼ねた建物は、今も創業当時と変わらない佇まい。今でこそ周辺にはホテルや飲食店がいくつかありますが、創業当時は道も砂利道や農道ばかりで、周りには何もないような場所だったそう。お店は河口湖の湖畔道路添いにある為、湖を見ながら気持ちよく運転しているとついつい通り過ぎてしまいそうですが、現在は目の前に八木埼公園が広がり、夏にはハーブフェスティバルの会場にもなる公園ということもあり、分かりやすい場所となっております。お店の道向かいには広々とした駐車場があるので、自家用車やバイク等でも安心して立ち寄っていただけます。
店内は、定食屋さんのような庶民的な懐かしい雰囲気が広がり、堅苦しさが全くないので気軽に足を運びやすい空間。椅子テーブル席とお座敷席があり、総席数は約40席です。今回の取材は平日の夕方から行わせていただきましたが、取材日当日も続々とお客様が見えられて、18時前にはみるみるうちに駐車場も店内もいっぱいに!地元のお客様はもちろん、口コミで評判が広がり、釣り客やツーリング客など遠方から観光で河口湖へ来るお客様にも人気のレストランです。
創業者の古屋重哉さんは、中学校を卒業したのと同時に東京へ。神田にある洋食専門店でコックとしての修業が始まります。当時は、今以上に上下関係の厳しい料理の世界。紆余曲折がありながらも、料理人として経験を積んでいきます。
一時期は洋食の世界を離れ、パフェや軽食を扱う小田原のフルーツパーラーで働いていたこともあったそう。そこで知り合ったのが、同じお店で働いていた絹子さん。その後結婚し、1男1女を儲け小田原で暮らしていましたが、長女さんが小学校へ上がるのに併せて地元河口湖へ戻ります。
そのタイミングで始めたのが、レストラン「マルシゲ」。ステーキやハンバーグ等、味だけでなく、メニューも価格も創業当時からほぼ変えていないというから驚きです。当時は店内に炬燵が設えてあり、炬燵にあたりながらステーキを食べることができた上、ナイフ・フォークに馴染みがない地方の人の為に箸を準備するなど、地元の人たちに親しみやすく洋食を提供し、高度経済成長期を駆け抜けます。
長年愛されているお店の人気メニューは、「ガーリックサーロインステーキ」と「とりちり」。今回、この2大看板メニューを実際に作っていただきました!席に運ばれてくる前から、ガーリックソースのとっても良い香りが店内に広がります。各ステーキは、味付けをガーリック・ジンジャー・醤油の3種類のソースから選ぶことができますが、その中の一番人気がガーリック。重哉さんがこれまで培ってきた料理人としての経験と試行錯誤を繰り返して生まれた完全オリジナルのソースです。サーロインのお肉との相性はもちろんのこと、ポテトやミックスベジタブルというシンプルな付け合わせにもピッタリ。ライスもたくさん食べたくなる濃いめの味付けです。ソースのレシピは企業秘密。過去二人にしか教えてないこのソースがマルシゲの人気を支えているようです。
こちらのソース、毎日、1升瓶にすると3本ほどになる量を作るそうですが、人気メニューの為足りなくなることも多々あるそう。定期的に無性に食べたくなるガーリックソースの味を、ぜひ一度試してみてください。
一方のとりちりは名前から想像すると、ピリッと辛い味かと思いきや、油淋鶏のような甘酸っぱいソースが特徴。こちらもオリジナルのソースと創業当時からのシンプルな調理法を引き継いでおり、揚げ物なのに胃にもたれずペロリと食べられます。
<マルシゲさんの主なメニュー>
・サーロインステーキ150g 1,480円
・ハンバーグステーキ 750円
・とりちり 800円
・ナポリタン 600円
・ミニサラダ 250円
・ライス 200円
・パン 200円
・味噌汁 100円
その他、定食などお得なメニューもあります
リーズナブルな価格でボリューム満点のメニューが食べられるということもあり、特に男性のお客様からの熱い支持を得ているマルシゲさん。お得なランチメニューでは、サーロイン以外の部位にはなりますが、同じソースを使用したステーキランチが950円で食べられるということで、こちらも人気です。テイクアウトにも対応してくれるので、この多くのファンを生んできたマルシゲさんの味をぜひご家庭でも堪能してみてください。
過去に大手テレビ局からの取材の申し入れもあったそうですが、これまで全て断ってきたという古屋さんご夫妻。今回は地元富士五湖地域にある企業からの申し出ということもありお話を伺わせていただくことができました。〝写真は苦手〟と言いながらも、カメラを向けるととっても穏やかな表情で笑顔を見せてくれたお二人の人柄も「マルシゲ」の家庭的な雰囲気を作り出しているのかもしれませんね。
今は長男さんがお店の跡を継ぎ、秘伝の味を守ってくれております。これまで足繁く食べに来られたお客様、そしてこれから新たなファンになるお客様、どちらにとっても喜ばれる「ずっと変わらない味」を受け継ぎ、更に長く愛されるレストランとなってくれることを願っております。
2019年7月4日
※記事の内容は取材当時のもので現在とは異なる場合があります。
最新の内容につきましては、お客様ご自身でお問い合わせの上、ご利用いただきますようお願い致します。
河口湖 レストランマルシゲ
山梨県南都留郡富士河口湖町小立956
TEL:0555-73-2335
営業時間 | 11:00~13:15 17:00~20:15 |
定休日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日) |
駐車場 | 有り |
鐘山苑から車で約20分。
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