うらろじ45本目富士吉田市　イタリアンレストラン　かぎしっぽ

前回のうらろじ探訪でご紹介した富士吉田市内西裏地区の新世界乾杯通り。現在、7軒の店舗がこの通りで営業を行っておりますが、今回のうらろじ探訪ではその中の１軒「イタリアンレストランかぎしっぽ」さんをご紹介させていただきます。

　「イタリアンレストランかぎしっぽ」は、新世界乾杯通りの中心にある、50年以上前に建てられた長屋（昔の日本の集合住宅の一形態）をリノベーションしたお店。オーナーの髙橋亮太さんは埼玉県のご出身です。山梨でお店をオープンする前は、埼玉や東京等首都圏内の飲食店で働いていた髙橋さん。いつかは自分のお店を開きたいと夢を抱きながら、社会人として、料理人としての経験を積み重ねます。お店を開くなら、自然豊かな場所で・・・と漠然と考えていた髙橋さんですが、いざとなるとどこへ相談すべきなのか分からない状態でした。そんな時に、出会ったのが前回のうらろじ探訪記事内でも触れた一般財団法人ふじよしだ定住促進センターさん。その出会いをきっかけに、富士吉田市に足を運び、空き家店舗の下見や地元住民の方々との交流を重ねます。その中で巡り合った今のお店。古民家風の雰囲気をすぐに気に入り、またここの地域性も好きになり、富士吉田市への移住と自分のお店経営に向けて本格的に動き出し、2018年4月にオープンへと漕ぎつけます。

　リノベーションをするにあたり、こだわった点は建物の木の古さを壊さないようにすること。試行錯誤を重ねてリノベーションしたお店は、見た目も、店内も、どこか和の雰囲気が残り、とても落ち着いた空間。昔ながらの引き戸も、とても日本らしく、味わいがあります。それでいて、開放感もあるスタイリッシュさが、若い人たちにも人気。テーブル席とカウンター席があり、最大31名ほどのお客様が入店可能です。

　ピザやパスタなどお馴染みのイタリアン料理はもちろん、ぶどうの栽培とワイン造りが盛んな山梨県ならではの地元産ワインから海外産のリーズナブルなワインまでメニューはとても豊富。ワインとよく合う一品が「鮮魚のカルパッチョ」。その日仕入れた旬の魚介を使用しているとのことで、どんな魚介になるかは当日のお楽しみです♪また、どのピザも独自にブレンドした小麦粉で自家製生地を作っているのが特徴。一度発酵させた後、更に3時間かけて二次発酵をさせるという髙橋さんこだわりの生地です。ピザメニューの中でも一番人気は「マルゲリータ」。ソースももちろん自家製で、たっぷり入った玉葱とトマトを約3時間じっくりと煮込み、旨味を凝縮させたソースを利用しています。パスタの中では、「海老とトマトのパスタ」が人気。こちらも同様に自家製トマトソースを使用しており、生クリームとの相性も抜群です！地産地消にも興味をお持ちの髙橋さんは、自家栽培のオーガニック野菜にも力を入れています。提供しているすべての野菜がオーガニックというわけではないですが、「彩り野菜のピクルス」などは山梨県産の新鮮な野菜を使用するなど、出来る限り手作りすることを心がけ、美味しくて安心・安全なメニュー提供を行っています。

＜イタリアンレストランかぎしっぽさんのメニュー（一例）＞
・鮮魚のカルパッチョ　７５０円　
・彩り野菜のピクルス　６００円　
・マルゲリータ　９００円　
・海老とトマトのパスタ　１，０００円　

※メニューやお値段は予告なく変更される場合があります