うらろじ51本目忍野村 たまご屋田辺鶏園
濃厚な黄身の味や食感を楽しんで♪
和洋折衷の種類豊富なメニュー構成が人気の当館バイキング朝食。せっかく山梨県に旅行に見えていただくので、出来る限り地元の食材を利用してのご提供を心掛けております。中でもお客様の目の前で料理人が作る出来立て熱々のオムレツは人気の逸品です。今回のうらろじ探訪では、オムレツに欠かせない美味しい卵を仕入れさせていただいている忍野村のたまご屋田辺鶏園さんをご紹介させていただきます。たまご屋田辺鶏園を営んでいる田辺達様ご夫妻にお話を伺いました。
園主の田辺達さんは、昭和23年の生まれ。元々は農家を営んでいたお家でしたが、田辺さんが24歳の時に単身アメリカへ渡り、養鶏の研修を受け、帰国後に地元忍野村で養鶏場を始めます。
大規模な養鶏場だと産卵率の良い外国産の鶏を仕入れて産卵させる業者さんも多いとのことですが、田辺鶏園さんでは、純国産鶏「もみじ」のみで産卵業を営んでいます。もみじから生まれた卵は、もみじたまごと呼ばれ、卵殻色が褐色なのが特徴です。赤玉と呼ばれることもあります。
私のような素人の発想では、こちらでひよこから育てていらっしゃるのかと思っておりましたが、現在、養鶏業は分業制が基本になっているそうで、岐阜県にある後藤孵卵場で生産されたヒナが、群馬県の育雛業者へ渡り、その後田辺さんのような産卵専門業者さんの鶏舎で、卵を産卵。こうした過程を経て、各ご家庭で美味しい卵を購入していただけるようになっているそうです。
田辺鶏園さんの鶏舎では、現在約1,600羽のもみじ鶏を管理。鶏に与える飼料と水で卵の出来栄えが大きく変わるとのことで、田辺さんは大変重視しているそう。飼料については、長年の経験を元に指定メーカーの飼料をベースに牡蠣殻や忍野産おから等独自にブレンドした栄養価の高い飼料を与えることで、弾力がある濃厚な味が特徴の黄身の卵を作り出しています。そして水は、富士山の麓ならでは!鶏舎のすぐ側にある井戸水から清らかで豊富な湧水を使用。こだわりの飼料とお水で、安心・安全・新鮮な卵を販売しています。
鶏の体温は40℃近いそうで、呼吸数が多いとのこと。自然豊かな忍野村の環境と美味しい空気も卵の美味しさを引き出す要因の一つとして一役買っているかもしれません。
購入したお客様からは″卵に臭みがなくて食べやすい″″持っただけで殻が強くて新鮮なことが分かる″と嬉しい声も届くそう。一般的には、鶏舎へ来てから2年ぐらいは飼うことができるそうですが、殻の色が薄くなったり、良い卵を産まなくなることもある為、田辺鶏園さんでは1年半を目安に鶏の入れ替えを行っています。回転率を良くすることで、常に鶏が上質な卵を産卵できるよう心掛けているとのこと。こうした努力が実を結び、地元のお客様だけでなく、地域柄周辺の別荘で過ごすお客様なども田辺鶏園さんのファンがおり、買いに来てくれるそう。
年間の生産量は14tに上りますが、夫婦お二人で営んでいる為、大量出荷は対応が難しいこともあり、田辺鶏園さんの卵を使用できる企業は地元の限られた飲食店のみ。あとは、店頭販売でほぼ売り切れるそうなので、県内外のお客様に愛されている証拠ですね。
【商品一例】
たまご(M)10個 300円、たまご(L)10個 320円
イラスト入りオリジナルの卵パッケージ1枚 30円
(エコの為、パッケージを再利用される方はこちらをお求めください)
過去にはもっと大きい鶏舎で2万羽の鶏を飼育していたそうですが、数年前の大雪により鶏舎が一度ダメになってしまったことも。しかし、田辺さんの卵を使用したいという熱い要望をいただいたことを励みに、規模を縮小して復活を遂げます。現在は、産卵を見守る傍ら20反(田んぼ20枚)という広さの畑でゴールドラッシュという品種のとうもろこしも生産しているというから驚きです。8月・9月にはこのとうもろこしを求めてお店に足を運ぶお客様も。生き物を相手にする仕事の為、ご苦労もあるかと思いますが、夫婦仲良く仕事に携わっている姿は微笑ましくもあります。
そんな田辺さん夫妻の健康の秘訣はやはり卵!!お家でも毎日卵を召し上がるそう。また、卵の出来栄えは割ってみないと分からない為、自分達で実際に卵を割って味を見ることで、日々の卵の出来栄えを確認しています。卵は栄養が豊富に含まれる食品。バランスよく食生活に取り入れていきたいですね。
また、田辺鶏園さんオリジナルの卵パッケージには、絵本『ぐりとぐら』の作画を手掛ける山脇百合子さんのイラストが♪大事に取っておきたくなるようなかわいいパッケージです。お好きな方はぜひ足を運ばれてみてください。
当館のご宿泊でバイキング朝食をご利用の際は、ぜひ今回紹介した田辺鶏園さんの卵を使用したオムレツ♥をご賞味ください。
2021年11月6日
※記事の内容は取材当時のもので現在とは異なる場合があります。
最新の内容につきましては、お客様ご自身でお問い合わせの上、ご利用いただきますようお願い致します。
忍野村 たまご屋田辺鶏園
TEL:0555-84-4080
営業時間 | 日の出~日没 |
定休日 | なし |
駐車場 | あり |
鐘山苑からお車で約15分。
〒401-0512 山梨県南都留郡忍野村内野1606
- 前の記事:富士吉田市 松山機業
- 次の記事:富士吉田市 西多屋
お客様専用ダイヤル
0555-22-3168 受付時間 9:00~18:00